更新日:2016年12月1日
伊礼原D遺跡(北谷町字伊平伊礼原160番地 ほか)
伊礼原D遺跡は、北谷町役場から北西へ約800メートルに位置する貝塚時代後期、グスク時代、近現代の遺跡で、標高約4メートルから5メートルの沖積地に形成されている。遺跡は平成9年度の試掘調査で発見され、桑江伊平土地区画整理事業の一環で平成18年度、平成19年度に発掘調査が行われた。貝塚時代後期の地層からはイモガイの集積が、グスク時代の地層からは高床式建物址、土坑、溝状遺構が、近現代の地層からはビーチロック道と石列が確認された。遺物は、土器、カムイヤキ、中国産陶磁器、タイ産陶器、石器、骨製品、貝製品、金属製品などが出土した。調査の結果、無数の柱穴の重複が見つかり、同じ場所で建物の建て替えが何度も行われたことが確認された。遺跡の現状は桑江伊平土地区画整理事業により建物や道路と化している。
