更新日:2016年12月1日
北谷町域の遺跡分布図
25.北谷番所址(北谷町字北谷北谷原4番地)
北谷城の南側には県道130号線が国道58号と接する三差路の南東角一帯が北谷番所址にあたり、現在はキャンプ瑞慶覧の施設内に位置している。
名嘉氏の『歴史の道』によると、15世紀に番所が設置されることから、北谷番所もそのころ北谷城から移転したと考えられる。このことは、北谷城から出土する15世紀の青磁や南蛮焼等の以後の遺物がみられないことから、北谷城の機能が終了したことが伺え、北谷番所に移動したことを暗示しているものと考えられる。戦前は北玉小学校用地として転用された経緯をもつ。
番所の北東側、現在の三差路付近には「改造池城橋城橋碑文」にみられる一門のアーチ橋の城橋が架けられていたが、戦前、道路整備のローラー車両が橋を渡る際、重量に耐え兼ねて橋が落ち、見物人も死傷者が出たという。