更新日:2016年12月1日
平安山原C遺跡(北谷町字伊平平安山原134番地 ほか)
平安山原C遺跡は、北谷町役場から北西へ約900メートルに位置する貝塚時代後期から戦前にかけての遺跡で、標高約4メートルから5メートルの沖積地に形成されている。遺跡は平成9年度の試掘調査で発見され、桑江伊平土地区画整理事業の一環で平成21年度に発掘調査が行われた。主な遺構には、貝塚時代後期の貝塚、グスク時代の埋納土坑、近代の石列などが挙げられる。遺物は貝塚時代後期に該当する遺物が圧倒的多数を占め、その多くは貝塚から出土しており、土器だけでも1万7千点以上となっている。グスク時代から戦前にかけての遺物には、グスク土器、中国産陶磁器、沖縄産施釉陶器などが出土した。遺跡の現状は桑江伊平土地区画整理事業により建物や道路と化している。
