更新日:2024年9月9日
1.有機フッ素化合物とは
有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。PFASの中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は幅広い用途で使用されてきました。
(「PFOS、PFOAに関するQ&A集」(環境省)より一部引用)
PFOS、PFOAとは
PFOS、PFOAには、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があるため、現時点では北極圏なども含め世界中に広く残留しています。そして、仮に環境への排出が継続する場合には、分解が遅いために地球規模で環境中にさらに蓄積されていきます。
環境や食物連鎖を通じて人の健康や動植物の生息・生育に影響を及ぼす可能性が指摘されています。
(「PFOS、PFOAに関するQ&A集」(環境省)より一部引用)
2.人の健康への影響
PFOS、PFOAは、動物実験では、肝臓の機能や仔動物の体重減少等に影響を及ぼすことが指摘されています。また、人においてはコレステロール値の上昇、発がん、免疫系等との関連が報告されています。しかし、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについてはいまだ確定的な知見はありません。そのため、現在も国際的に様々な知見に基づく検討が進められています。
国内において、PFOS、PFOAの摂取が主たる要因と見られる個人の健康被害が発生したという事例は確認されていませんが、環境省は厚生労働省と連携し、最新の科学的知見に基づき、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討を進めています。
(「PFOS、PFOAに関するQ&A集」(環境省)より一部引用)
3.参考リンク
【環境省】「PFOS、PFOAに関するQ&A集 2024年8月」(外部サイト)
【沖縄県】PFOS・PFOAに関する健康影響について(外部サイト)
【環境省】「PFOS、PFOAに関するQ&A集 令和5年7月」(外部サイト)
【環境省】「PFASに関する今後の対応の方向性 令和5年7月」(外部サイト)
【内閣府 食品安全委員会】有機フッ素化合物(PFAS)ワーキンググループ(外部サイト)
【内閣府 食品安全委員会】PFOA及びPFOSに対する国際がん研究機関の評価結果に関するQ&A(外部サイト)