更新日：2021年9月22日
浜川ウガン（南側より）
1）浜川ウガン（北谷町浜川千原47番地）
通称国体道路で知られる県道23号と、国道58号の接する浜川交差点西側には、円錐カルスト状の丘陵がある。この丘陵を「浜川ウガン」、あるいは「ヨリアゲノ御嶽」と称する。「ヨリアゲノ御嶽」との呼称から、『琉球國由来記』にみる「島森ヨリアゲノ嶽」ではないかと推測される。
また、丘陵の中腹には、琉球石灰岩を利用した拝所が設けられ、その中にはセメント造の香炉が三つ安置されている。かつてこの拝所では、2月シマクサラサー（旧暦2月のニングヮチャー初日）、3月にはカミウシミー（清明節の入日）がおこなわれたという。シマクサラサーには、屠殺解体された豚の骨片や肉を供えて豊作を祈願したという。現在は、3月のカミウシーミーの際に、シマクラサラーも併せて行っている。
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