更新日:2024年10月10日
重複・多剤服薬を見直しましょう
北谷町保健衛生課では令和6年10月より国民健康保険の被保険者のうち、重複・多剤服薬の恐れがある方に対して、「服薬情報に関するお知らせ」をお送りします。
重複・多剤服薬について
重複服薬とは
同じ時期に複数の医療機関を受診し、かつ担当医師が他の医療機関での処方内容を把握できなかった場合に、同じ効能の薬が重複して処方され、服薬することです。
多剤服薬とは
必要以上に多くの種類のお薬が処方されて、服薬することです。一般的には4-6種類以上の薬をのんでいる場合をいいます。
複数の医薬品を使用している場合、飲み合わせが悪いと薬が効きすぎてしまったり、反対に薬の効果が十分に得られないことがあります。また、患者本人の医療費の負担も大きくなってしまいます。
適正受診・適正服薬のために
ポリファーマシーに気を付けましょう
高齢になると複数の病気を持つことが多くなり、その分服用する薬が増えます。単に服用する薬が多いことではなく、多くの薬を服用しているために副作用を起こしたり、きちんと薬が飲めなくなったりしている状態を ポリファーマシーといいます。高齢者では、服用している薬が6種類以上になると、副作用のリスクが高くなるといわれているため、注意が必要です。
ポリファーマシーの原因
- 複数の医療機関や診療科を受診することにより、処方される薬の種類が増えること。
- 副作用や薬物有害事象を別の薬で対処し続ける「処方カスケード」の状態になっていること。
- 特に高齢者は、肝臓や腎臓の機能が低下するため、薬の分解や体外への排出に時間がかかり、薬が効きすぎてしまったり予期せぬ副作用が生じることがあります。
お薬手帳を1冊にまとめましょう
何冊もあると、薬の情報が分散して医師や薬剤師に正しく伝わらなくなってしまいます。1冊にまとめて管理すれば、薬の効能の重複や副作用が起きないようにチェックしてもらえるので安心です。
セルフメディケーションについて
セルフメディケーションとは、自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすることです。
セルフメディケーションを行うには、適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠・休養を心がけ、体調管理(体温・体重・血圧等の測定、健康診断の受診等)に取り組み、日頃から健康を意識すること、自身の身体の状態を知ることから始まります。
OTC医薬品とは
OTC医薬品とは、薬局やドラッグストアで処方箋なしに購入できる薬です。OTC医薬品は「要指導医薬品」「一般用医薬品」に分類されます。一方で、医師や薬剤師が処方する薬を「医療用医薬品」と呼びます。軽度の不調であれば、OTC医薬品を活用し健康管理に役立てることができるため、OTC医薬品を上手に利用することは、購入者自身のセルフメディケーションの向上につながります。
セルフメディケーションの効果
- 毎日の健康管理の習慣が身につく
- 医療や薬の知識が身につく
- 医療機関で受診する機会が減少する
- 国民全体の医療費の増加が抑制される
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