更新日:2025年4月28日
帯状疱疹は、過去に患った「水ぼうそう(水痘)」のウイルスが治った後も体内の神経節に生涯にわたり隠れていて、加齢や疲労、ストレスなどによって免疫力が低下することにより、ウイルスが再活性化し、典型的には体の左右どちらかに帯状に、時に痛みを伴う水疱(水ぶくれ)が出現する病気で、合併症の一つに皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、日常生活に支障をきたすこともあります。
令和7年度より帯状疱疹ワクチンについては予防接種法に基づく定期接種(B類疾病)となり、65歳となる方を主な対象とした一部自己負担による接種となります。接種の対象者や接種可能な時期等については下記のとおりです。
1. 令和7年度中に65歳を迎える方
2. 60歳~64歳で対象となる方(※1)
3.令和7年度から令和11年度までの5年間の経過措置として、その年度内に70、75、80、85、90、95、100歳(※2)と
なる方が対象となります。
65歳 | 昭和35年4月2日生まれから昭和36年4月1日生まれの方 |
---|---|
70歳 | 昭和30年4月2日生まれから昭和31年4月1日生まれの方 |
75歳 | 昭和25年4月2日生まれから昭和26年4月1日生まれの方 |
80歳 | 昭和20年4月2日生まれから昭和21年4月1日生まれの方 |
85歳 | 昭和15年4月2日生まれから昭和16年4月1日生まれの方 |
90歳 | 昭和10年4月2日生まれから昭和11年4月1日生まれの方 |
95歳 | 昭和5年4月2日生まれから昭和6年4月1日生まれの方 |
100歳以上 | 大正14年4月1日生まれ以前の方 |
※100歳以上の方(令和7年度に限り全員対象)
1.または3.に該当する方でも、過去に 帯状疱疹ワクチンを接種完了(生ワクチン1回または組み換えワクチン2回) し、接種を行う必要がないと認められる方は接種の対象外となります。
帯状疱疹ワクチンには生ワクチン、組換えワクチンの2種類があり、いずれか1種類を接種します。
各ワクチンは、接種回数や接種方法、接種スケジュール、接種条件、効果とその持続期間、副反応などの特徴が異なっていますので、接種にあたってはワクチンの特徴を確認をし医師とも相談の上、接種するワクチンをご検討ください。
○生ワクチン【 乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン) 】
皮下に1回接種します。
○組換えワクチン【 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス) 】
2か月以上の間隔をあけて2回筋肉内に接種します。
病気や治療により、免疫の機能が低下したまたは低下する可能性がある方等は、医師が早期の接種が必要と判断した
場合、接種間隔を1か月まで短縮できます。
※1回目を組換えワクチンで接種した場合、2回目を生ワクチンに変更するといったことはできません。
接種時に自己負担として医療機関での支払いがあります。それぞれのワクチン1回あたりの自己負担額は下記のとおりとなります。なお、生活保護受給者は無料となります。
・生ワクチン:4,000円/回
・組換えワクチン:9,000円/回
※ 定期接種対象外となる任意接種の接種費用は「全額自己負担」となります。
令和7年4月1日から令和8年3月31日まで
※ 接種期間外で接種した場合、上記の自己負担以外の費用を含めた接種(任意接種)となります。
※ 組換えワクチンの1回目を期間内に接種していても、2回目の接種が上記期間外になる場合には2回目の接種費用については
任意接種扱いとなり全額自己負担となります。
(1) 予診票(接種券)
(2) 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード、健康保険証等)
(3) 生活保護受給者は「生活保護受給者証」や「生活保護受給証明書」(中部保健所にて発行)
(4) 対象者2に該当する方は「身体障害者手帳」(身体障害者障害程度等級1級程度)
〇 接種場所と予約(追加・変更等により順次更新いたします)
いずれの帯状疱疹ワクチンについても、医師が特に必要と認めた場合は、インフルエンザワクチンや 新型コロナワクチン、高齢者肺炎球菌ワクチン等の他のワクチンと同時接種が可能です。 ただし、生ワクチン(阪大微研)については、他の生ワクチンと 27 日以上の間隔を置いて接種してく ださい。
他のワクチンとの同時接種を希望される場合は、医療機関への予約時に同時接種についての確認等をお願いいたします。
ワクチン接種は体調の良いときに受けるのが基本ですので、特に基礎疾患のある方は、病状が悪化していたり、全身が衰弱している場合は避けたほうが良いと考えれられます。ご心配な方は、主治医にご相談ください。
また、ワクチン接種後は接種部位に痛みや腫れ、筋肉痛や疲労、頭痛、発熱などが生じることがあります。(帯状疱疹の予防接種についての説明書(外部サイト)内参照)
接種当日・翌日に無理をしないですむように予定をたてておきましょう。
なお、ワクチン接種後に胸の痛みや息切れ等の症状がみられた場合には、速やかに医療機関を受診してください。
予防接種により健康被害が生じた場合、予防接種法に基づく補償を受けることができます。
予防接種では、健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が起こることがあります。極めてまれではあるものの、不可避的に生ずるものですので、救済制度が設けられています。
関連:厚生労働省 「予防接種救済制度について」(外部サイト)
定期接種でない場合(任意接種の場合)には、予防接種健康被害救済制度ではなく、医薬品副作用被害救済制度の対象となります。申請に必要となる手続きなどについては、医薬品医療機器総合機構(PMDA)(外部サイト)にご相談ください。
(厚生労働省HPより)
厚生労働省は、インフルエンザをはじめとした感染症の一般的予防方法、流行状況や予防接種の意義、有効性、副反応等に関する国民の皆様の疑問に的確に対応するため、「感染症・予防接種相談窓口」を開設しています。
【感染症・予防接種相談窓口】
電話番号:0120-995-956(午前9時~午後5時 ※土日祝日、年末年始を除く)
※2025年4月1日から電話番号が変わりました。
※行政に関する御意見・御質問は受け付けておりません。
※本相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間会社により運営されています。
帯状疱疹ワクチン定期接種リーフレット(表面)
帯状疱疹ワクチン定期接種リーフレット(裏面)