御神屋

　砂辺集落の南東側、クシムイの麓に位置する砂辺のニードゥクル（根所・知念家）には、母屋とは別棟の御神屋（ウカミヤー）がある。戦前の御神屋は、知念家の一番座に設けられていたが、1954年の居住地開放後、母屋とは別棟の御神屋を設置したという。また、1993年5月には新しい御神屋が完成した。御神屋の神棚に向かって左側にはムラデーカミ火ヌ神（村火神）、中央にカミウグヮンス（神お元祖）、右側には千手観音画像が安置される。
　砂辺集落の年中行事は、ニードゥクル家人と旧字砂辺戸主会を中心に、御神屋の神仏に詣でることから始まる。主な行事は、1月1日初拝み、1月7日ナンカヌシークー（世果報拝み）、1月8日千手観音への祈願、2月14日ウマチーウイミ、5月14日ウマチーウイミ、5月15日ウマチー、5月18日千手観音への祈願、6月15日ウマチー、6月24日ウワイウマチー、8月15日シーシマーシー（獅子舞）、9月18日千手観音への祈願、12月24日のフトゥチウガミなどである。