ウガン

更新日:2021年9月22日


ウガン(南西側より)

1)ウガン(北谷町砂辺加志原524番地)

 砂辺集落南東側に位置する杜一帯をウガンと称する。ウガンの杜のなかには、赤瓦葺の御堂が在り、なかには、ムラの守護神をまつる香炉(セメント造)が1つ設置されている。また、御堂の入口手前には、昭和63年の5月吉日に、旧字砂辺戸主会によってニービヌフニ(微粒子砂岩の石核)の石碑が建立されている。石碑の高さは75センチメートル、幅60センチメートル、厚さ15センチメートルで中央に「照神」、その右側には「砂辺御嶽」と陰刻されている。
 ウガンの杜一帯は、今なおセジ高い聖地として崇められている。古老の話によると、ウガンの杜一帯から草木などを採ると「ヤマサリーン」などの神の障り、あるいは、葬式や弔問からの帰りに身を淨めることなく杜に立ち入ったり、近くを通ったりすると大きなハブに追われたという。
 正月2日には、ニードゥクルの家人や、旧字砂辺戸主会から正月のタティウガン(立て御願)をおこない、長寿・子孫繁栄・字民の無病息災などの祈願がおこなわれる。
 また、3月の清明節にはカミウシミーがおこなわれる。

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