伊平屋ウトウシ神

更新日:2021年9月22日


伊平屋ウトウシ神(南側より)

8)伊平屋ウトウシ神(北谷町砂辺村内原226番地)

 砂辺集落の北東外れには、赤瓦をのせた、高さ174センチメートル、幅43センチメートル、奥行き163センチメートルの祠が、伊平屋お通し所として設けられている。また、祠の傍には「伊平屋ウトウシ神」と刻された高さ75センチメートル、幅43センチメートル、厚さ14センチメートルの石碑が建立されているが記年はない。
 この伊平屋お通しでは、9月15日にシル豆腐を供えて拝みをおこなう。シル豆腐を供えるのは、「昔、神が豆(大豆)などの種子を持って降臨した地」であるとの伝承に由来するといい、神の性格については「シル(汁)からミー(身)なす神」という。
 本来の司祭者は、ウミキー・ウミナイ(男女の神人・両者現欠)と呼ばれるムラの神人や、ヤクミ(行事の男性世話役)たちであったが、現在は旧字砂辺戸主会と、ニードゥクルの家人を中心におこなっている。

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