殿之神

更新日:2021年9月22日


殿之神(南側より)

2)殿之神(北谷町浜川千原45番地)

 浜川ウガンの南側には、『琉球國由来記』にみる「濱川之殿」と思われる拝所がある。拝所はブロック造で、その中には、「殿之神」と陰刻された石碑がおさめられている。
 現在、この一帯は駐車場になっているが、戦前は、2月2日のニングヮチャー、3月の龍宮拝み。また、麦稲四祭(ウマチー)などを執りおこなう祭場であったという。麦稲四祭のなかでも、5月ウマチーは平安山ノロを迎えての祭祀であったともいう。
 しかし、戦後は行事も簡略化され、ニングヮチャーや龍宮拝みは、3月のカミウシーミーにまとめておこない、2月ウマチー・5月ウマチー・6月ウマチーの三ウマチーは、浜川集落の草分けの家筋で、創始者をまつる御神屋から、その家人らによってウトゥシー拝みがおこなわれている。
 ちなみに、「殿」一帯では、3月3日の龍宮拝みを終了した後に、酒宴を張ったことから「サングヮチャーモー」とも呼ばれる。

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