伊礼原B遺跡

更新日:2016年12月1日


北谷町域の遺跡分布図

11.伊礼原B遺跡(北谷町字伊平伊礼原213番地 外2筆)

 キャンプ桑江のトクガー(徳川)が国道58号に交差する地域に位置する遺跡である。本遺跡は1988年4月、徳川の南東約600メートルに位置する奈留川を、徳川に合流させる河川工事の際に発見された遺跡である。
 遺跡は、標高0.5から1メートルの海岸砂地に形成された低地遺跡である。
 発掘調査は、1988年8月におこなわれた。調査面積は301平方メートルを任意に三等分し、北から一区、二区、三区とし、発掘区とした。
 本遺跡は低地遺跡で、旧河口とも相俟って遺物に多少の水摩を受けていることなどから、本来の遺跡源位置よりは多少、移動した痕跡がうかがえる。
 遺跡の層序は8枚確認されたが、第6層と第8層が文化層であり、第8層はさらに上下に細分できた。遺物の出土状況は、第3区で特に集中してみられることから、本遺跡の中心部は南側の旧伊礼の集落からクランモー(獅子蔵)一帯の隆起石灰岩の地域にかけて存在するものと考えられる。

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