北谷町の綱引き
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ニ.下り口説無地の黒衣装で、自の請け鉢巻をサン結びにした上から紫の紙笠を被っている。角帯をウシクミで締めて、さらに右腰下に紫の長巾を結んでいる。足には白足袋にキハンを巻いて、赤い鼻緒の草履を履いていた。右手にチーグシをもって旅の道行きを表し、若々しく踊る。ホ.クワデイーサー白のカカンの上に、赤胴衣(アカドゥジン)を着けて、上から華やかな黄色地に松枝・垂桜・菖蒲文様の紅型(プリント地)の衣装をはおる。頭を琉髪にし花笠を被り、紫の長巾を後ろで締めて垂らしている。「四つ竹と呼ぶ竹片を2個ずつ両手に持って、カッチ、カッチと鳴らして踊るJ(W琉球舞踊入門』宜保栄治郎1979)。見ていてとても華やかな古典の祝儀舞踊である。クワデ、イーサーは字北谷に限られた演目である。衣装の金額が大きいことから一部個人負担もあった。へ.前ヌ浜黒の無地衣装。頭には白の請け鉢巻きえんじを結んで、紙笠を被った。臆脂の角帯をウシクミに締めて、さらに紫の長巾を結んだ。足もとは白足袋に白黒のキハンを巻いて、赤の鼻緒の草履を履いていた。卜金細工加那兄は黒衣装を着けて、角帯をウシまんざいがさクミで締めて、頭には万歳笠(編笠)を被り、輔と金子を天秤に担いで踊った。アンマーは紫地の着物をウシンチーにして着けていた。真牛は灰色と青地の着物を着けて、紙笠を被った。写真2-49 下り口説写真2-50クワデイーサー(前)クワデイーサー(後ろ)写真2-51前ヌ浜写真2-52金細工Fhd 司t

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