北谷町の地名 -戦前の北谷の姿-
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シルヒージャーの流れの中、ナービグムイの下あたりに岩があり、そこは子どもの遊び場所で、泳いで岩まで行っていた。岩はそんなに高くなく、子どもが2~3名のぼって遊ぶことができた。その岩の周囲の深さは1m50cmぐらいだった。|シガイガーラ|シルヒージャーの一部を言う。ナービグムイを含んだ下流がシルヒージャーで、上流をシガイガーラと言う。タマタからシガイビはんいラあたりの100mぐらいの範囲をシガイガーラと言う。|アラ力一|おきなわL新川。現在の沖縄市にある「沖縄子どもの国」あたりから、島袋を伝わって、県立球陽高等学校の裏側を流れてくる川。アラ力ーと、喜舎場方面から流れてくるシリンカーが合流するところをタマタと言いそこから下流のことはシルヒージャーと言う。|シリンカー|ずけらん瑞慶覧方面から流れてくる川。シリンカーと島袋方面から流れてくるアラ力ーが合流するところをタマタと言い、そこから下流をシルヒージャーと言う。1丘陵lチャタングスク1北谷城。オーカワジョー(大川城)とも言う。屋号イーパシガー:17のすぐ上はチャタングスクとなっていた。屋号ナガタイ(長田その道の名そば井): 14の側から、チャタングスクへのぼる道があった。前は特になかった。大正14 (1925)年生まれの話者が子どもの頃には、東側のま議じようへきつくはなくなっており、城壁の石はケンドーを造るために使用されたと言う。話者によると、夏休みなどには草刈りのため、チャタングスクによく行っていたと言う。チャタングスク内では、草刈りはしてもいいが、木の枝を切ったりしてはいけないと言われていた。個人所有のガヤモーもあった。シルヒージャー沿いにはゴーがあった。現在の国道58号線と県道130号線の合流地点のところにある丘陵がチャタングスクである。チャタングスク内にある「アガリウタキ」と「トゥン」は、平成16 (2004)年に北谷町指定文化財と94 《チャタングスク》-グスクやウタキなどの聖域とされる場所では、木を切ったり、石を持ってきてはいけないとする風習が沖縄全域でみられる。・ガヤモー:屋根を葺くのに使う茅を生やしていた野原。

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