北谷町の地名 -戦前の北谷の姿-
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ていた。瓦ぶき屋根だった。ハツドーキができてからは、ハツドーキから出るサトウキビの殻を集積する場所になっていた。|サーターヤ-1製糖小屋。マタジに行く途中にあった。|サーターヤー|製糖小屋。力ニクにあった。なわしろタメーシ(玉代勢)のタメーシガーの近くにあった苗代。タメーシガーから流れ出る水を利用して、苗代を作っていた。旧正月のあもみなえうとの初午の日に籾まきをして、2月に苗を植える。チャタンサン力合わせて400~500坪以上あった。幅は50mぐらいで、長さは100mぐらいである。→玉代勢のチブガーを見よ。|ナーシルダ|スーガーの足下にナーシルダと呼ばれる土地があった。ミフーダ、力ミグサイヌナーシルダとも呼ばれていた。2坪ぐらいの広さなわしろだった。苗代に使われているわけでもなく、特になんの用途にも使ってはいなかったが、水はいつも張ってあった。チャタングスク内にある拝所の1つである。旧暦5月15日のおがグングヮチウマチーのときに拝んでいた。ウンサクを各家庭で作って、集落の役員がそれを集め、屋号ヌンドゥルチに納めた。現ほうのう在はお米を集めて、米を奉納している。平成16 (2004)年に北谷町指定文化財となった。|イリウタキ|チャタングスク内にある拝所の1つである。旧暦5月15日のグおがングヮチウマチーのときに拝んでいた。戦前、チャタングスク内に自分の土地を持っている人もいたし、畑も作ってあって、一般の人が自由に立ち入りしていたが、イリウタキの付近だけは立ち入らなかった。イリウタキに行くのは屋号ヌンドゥルチの家人だけだった。71 《ミフーダの碑》-グングヮチウマチー:5月に行なわれる農耕に関する祭り。ノロ(神女)が祈願をささげる。圃ウンサク:神に供える酒。・北谷田]指定文化財:平成16 (2004)年3月26日に①ハマガーウガン②アガリウタキ③トウン④チプガーの4か所が指定された。《東り御j議》

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