北谷町の地名 -戦前の北谷の姿-
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13塩川原(スー力一バル)方言語形はスーガーパル〈北谷〉。スーガーという井戸があった。14東表原(アガリムティバル)方言語形はアガリムティパル〈北谷、玉代勢〉。チャタン(北谷)の家屋敷の広がっている一帯の東側。ユピダー(深田)が多かった。15東前田原(アガリメンターバル)方言語形はアガリメンタ〈北谷〉、メンターパル〈北谷〉。アガ1)メンタとイリメンタを合わせた一帯をンターと呼んでいた。16高畔原(タカブシバル)方言語形はタカブシパル〈北谷〉。名前の由来はわからない。メンターの一部。土が良質で、チャタン(北谷)では一等地だった。17大道原(ウフドーバル)方言語形はウフドーバル〈石平屋取、北谷〉。名前の由来はわからなL、。18正徳原(ソートゥクバル)方言語形はソートゥクパル〈北谷〉、ソートク、ソートゥク〈玉代勢〉。名前の由来はわからない。耕地は少なく、墓がたくさんあった。昭和10年代、ハワイ移民から戻った人が百合の栽培を広めていた。19与那堀原(ユナフイバル)方言語形はユナフイパル〈北谷〉。名前の由来はわからない。ソートゥクパルを登りきったところがユナフイパルだった。地籍字玉代勢20玉代勢原(タメーシバル)土質利用水回、畑地、宅地、茅野作物米、田芋、競菜など土質利用水田作物米、競菜土質利用水田、畑地作物米、芋、サトウキビ土質粘土質の良質な土利用畑地作物芋、サトウキピ土質マージ、イシグー利用畑地作物芋、サトウキピ土質利用畑地、墓地、松林作物百合質用物土利作土質調査では方言語形が確認できなかった。タメーシ(玉代勢)の家屋敷が広がっていた。利用宅地、畑地作物21 前原(メーバル)土質方言語形はメーバル〈玉代勢〉。タメーシ(玉代勢)の家屋敷が広がっている一帯の利用畑地、茅野、松林南側。作物22後原(クシバル)土質方言語形はクシパル〈玉代勢〉。タメーシ(玉代勢)の家屋敷が広がっている一帯の利用畑地、宅地北側。この一帯はクシヌヤードゥイグワーと呼ばれていた。作物サトウキビ23知真良原(チマラバル)間取り情報なし。24船作原(フナジャクパル)質用物土利作土質方言語形はフナジャクパル〈玉代勢〉、フナズクパル〈仲山屋取〉。ナケーマヤ一利用松林、原野ドゥイ(仲山屋取)の話者によれば、船底のような形をしているからフナズクバル作物と言ったという。407

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