北谷町の地名 -戦前の北谷の姿-
277/504

遺骨がたくさんあった。ハマガーウガンから北はゆるく坂になっていた。子どもたちがハマガーウガンに上り、凧上げをして遊んでいた。現在、国道58号線と国体道路の合流地点から北西側にある。岩しげおがが見えないほど木が繁っている。拝みに来る人が今でも絶えない。ちゃたんちょヲ平成16 (2004)年に北谷町指定文化財となった。|力ンシショー|監視哨。ハマガー(浜)11)の北、ヤクバよりさらに北西に位置していた。高さが24"""25mぐらいあった。ハマガー(浜)11)と比べると、地形的にかなり高いところに位置していた。ハマガー(浜)11)では特に呼び名はなく、シーとだけ呼んでいたが、戦時中に監視哨ができてからは、カンシショーと呼ぶようになった。話者によると、哨員はノーミンドージョーでお茶などを飲んで休憩していたのではないかと言う。手旗信号を使用していた。→平安山ヌ上屋取のノーミンドージョーを見よ。|ウィーヌシジ|ハンザン(平安山)のトゥンの北東側に広がるハンタのタカチジがけを言う。または、崖の上にあった小さい岩を言う。歩けないぐらい強い風の吹くところだった。現在、国道58号線と国体道路が合流する地点から東側、国体道さいせき路の南側一帯を言う。採石によって平たくなっている。|オータチャーヌシー|オータチャーとも言う。集落の北西、シナビヌメーヤールイ(砂辺ヌ前屋取)の入口付近にある岩山。高さは10"""15mぐらいあった。木はあまり生えていなかった。地名の由来は不明。イモあいま周辺には畑があり、主に芋やマージン(きび)を植え、その合聞に豆類やデークニ(大根)などを植えていた。こわ周囲には墓もあったので、子どもなどは怖がって近づかなかった。墓は現在も残っている。現在、外人住宅となっている地域の北側である。|ボージャージ-1集落の北側、テツドーの西側に位置していた岩山。木は少なく、背丈の低い植物がわずかに生えていた。高さは15mぐらいだった。木の少ない様子が坊主頭に似ていることから、ボージャージーと呼ばれていた。273 -国体道路:県道23号国体記念道路-北谷町指定文化財:平成16 (2004)年3月26日に①ハマガーウガン②アガリウタキ③トゥン④チブガーの4か所が指定された。-シー:岩山。・監視哨:敵の動きを監視するところ。-タカチジ:てっぺん。頂上。-国体道路:県道23号国体記念道路《間取り調査風景》

元のページ  ../index.html#277

このブックを見る