北谷町の綱引き
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ニ.下り口説黒衣装に脱脂の帯をおしこみで締め、ふくらはぎには白黒縦縞のキハンと白足袋に亦い鼻緒の草履を履いている。白請け鉢巻きをし、実行委員会の紙笠を被る。「下り」とは薩摩から琉球へのl帰路をいい、長期のっとめを果たした首里王府の役人達が船で帰る途中の光景や、旅立つ際の別れ際の光景を二才踊りとしたもので、手にはチーグシを持つ。安良波公園の海岸沿いで踊る光景は力強さを感じさせる(写真2-99)01986年は黒の紋付き衣装に臓脂の帯を締め、白鉢巻きを前結びにして、ふくらはぎには白黒キハンに黒い鼻緒の草履を履いた。ホクワーデイーサーメンダカリ、クシンダカリとも4人ずつで構成される。クワデイーサーは希望者が多いことから未婚者に限定されている。着物は黄色の紅型で、中からは赤胴衣を着け、赤足袋に赤い鼻緒の草履である(写真2-100・101)。鉢巻きはメンダカリ、クシンダカリと色に違いがあるが、クワーデイーサーだけは、両方とも紫色の長巾を結んでいる。1974年、1986年も同様の衣装であったが、台風によって笠も壊れ、紅型の着物も雨に濡れて縮んでしまった。他の踊りの衣装より予算がかかったので、自己負担もあった。写真2-99 写真2-100 クワーデイーサー写真2-101 -91-

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