北谷町の綱引き
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露された。戦後、第2回目にあたる1986(昭和61)年のミチジュネーにおいても前回と同様に大綱引きには欠かせない、旗頭・ブラチリ・ソーグ・締太鼓の他に、舞踊では加那ヨーとチヂンが共通した演目であった。字玉代勢ではミルクが復活し、字伝道では北谷と同じ貫花が踊られた。③今回1998 (平成10)年の大綱引きは、戦後第3回目にあたる綱引きであった。ミチジュネーでは三ヵ字同一の演目である旗頭・プラチリ・ソーグ・締太鼓・貫花・加那ヨー・チヂンが熱演された。また字北谷はガーラシ・クヮデイーサー・南之島の他にも8つの舞踊を群舞し、字玉代勢はミルクの他に前回にはなかった稲シリ節・金細工・前踊が加えられ、字伝道では三ヵ字で唯一のなんだき節が披露された。ブラチリに参加したのは小学生男女、締太鼓は高校生の男子が担当した。貫花となんだき節は小中高生などの若い女子が演じ、祝い節・加那ヨーは30代""40代の婦人、稲シリ節は60代の女性、チヂンはそれ以上のおばあさん達が踊った。ミチジュネーの時は、戦前も現在と同じようにサンシン(三線)があったということである。また今回フェーヌシマの希望者には、はじめ体格の大きい人がいたが、ペアが組みにくいので旗頭へ変更してもら表2-2字北谷の演目1-926 1938 1950 1962 1974 1986 1998 (大正15)年(昭和13)年(昭和25)年(昭和37)年(昭和49)年(昭和61)年(平成10)年旗頭O O O O ブラチリO O O O O ソーグ(鉦鼓)O 開開O O O 締太鼓O O O O ガーフシO 催催O O O 稲シリ節O O O O 上り口説O ささO O O 揚口説O O O 下り口説O れれO O O クヮデイーサーO O O O 万歳ててO 前ヌ浜O O O O 金細工O V~ V~ O O 黒島口説O O O O 貫花O ななO O O 祝い節(めでたい節)O O O みなとくりV~ V~ O 加那ヨーO O O O サーサ一節O O O チヂンO O チヂュヤーO 南之島O O O O -69-

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