北谷町の綱引き
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ト.隊形・演目1986年の大綱引きまではメンダカリ、クシンダカリ2組に分かれ、ミチジュネーとは別に雄綱・雌網の側で演じていた。しかし、今回は2組編成することができなかったため、1組で雌綱の最後尾から雄網の最後尾に向かって、単独でスネーした。演目は、フェーヌシマ棒を振り回したり、打ち合うf棒巻j、空手の型のような「手j、「歌」、「ダチムッチーJの4つからなる。ダチムッチーとは「二人組み合わせで、相手の股ぐらに頭を突っ込み、相手の腰を抱え、この形でJ後方に回転していく技(下図参照)であるが、危険であるということで、1950年の北玉小学校での上演を最後に行われていない。この技は宜野湾の新城にもあったようで、佐喜真興英はfハウハウと叫びながら二人宛組み、一方の股に他方の首を入れヒックリ返りながら楽屋に入ったoJと記している(佐喜真興英前掲同)。その他、那覇市安里や恩納村仲泊にもこの技が伝承されており、何れも一番最後に演じられている。以下、北谷のフェーヌシマの演目を写真やイラストで図解することにする。図2-18 一番最後の演目であったダチム‘Yチー-57-

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