北谷町の綱引き
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た金具を竹棒の先につけたもので、旗頭が傾いたときや、また横にするときに使う。三ヵ村とも本数は3本であった。先の縄でも旗頭を横にするときに、倒す側の反対側に縄を操る者が移動し、ゆっくりと倒す。縄に比べるとカイマタの方が扱いやすい。写真2-22 旗頭の練習(北谷)練習も後半に差し掛ると以前使った旗頭や力イマタを使って、本番を想定した練習を行った(北玉小学校グランド)。写真2-23 旗頭を持つ(伝道)腰に巻いた布の上に旗竿の底を乗せて左手で押さえ、右手で竿を支える。⑤旗頭ガーエー(1998年)1998 (平成10)年の大綱引きの旗頭ガーエーは、雨の降りしきる中で行われた。雨によってミチジュネーが中断し、およそ30分後に残りのミチジュネーは中止、そのまま旗頭ガーエーに移った。本部席のある野外ステージに向かつて北側にクシンダカリ(北谷、伝道)、南側にメンダカリ(北谷、玉代勢)とに分かれ、雌綱と雄綱との聞に全ての旗頭が集合した。旗頭はクシンダカリ側が野外ステージ側から北谷の「清風」、真ん中に北谷の「招豊年J、海側に伝道の「龍鳳飛来Jの順でー列に並んだ。一方、メンダカリ側は野外ステージ側から北谷の「清風J、次に北谷の「招豊年」、三番目に玉代勢の「祈豊年」、海側に「招豊年」の順に並んだ。野外ステージ前にはポラチリとソーグチリが、旗頭の後方にはテークチリがスタンパイしていた。そしてボラが鳴り、ソーグの合図とともに旗頭を持ち上げ、ソーグのリズムに合わせて上下に振り、双方の旗頭を近づけた。旗頭ガーエーは、およそ5'"'-'6分行い終了した。1986(昭和61)年の場合、雄綱、雌綱のカニチグntu A4

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