北谷町の綱引き
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わってくる。惜しむらくは、収載すべき二、三の基礎資料が紙数の関係で割愛されたことである。同ーの調査項目について、字ごとの記録に精粗も見られる。ともあれ、北谷町教育委員会の委嘱をうけてから3年余、戦前と戦後の綱引き習俗を調査し、さらに大綱引きの準備から綱引き当日まで、調査団は誠実に記録を続けた。巻末の「三ヵ村大綱引き実行委員会議事録J(200"""'209頁)、r1998年北谷三ヵ村大綱引き関係文書目録J(212......,216頁)、r1998年北谷三ヵ村大綱引きへの取り組みJ(224"""'227 頁)、「北谷町綱引き調査団ミーティング記録J(230"""'235頁)で明らかなように、北谷町教育委員会、北谷三ヵ村大綱引き実行委員会、各郷友会(または戸主会)の実行組織の全面的な協力のおかげで、調査目的を達成することができた。教育長嘗山憲一氏をはじめとする教育委員会の関係者、大綱引き実行委員長照屋信正氏以下の実行委員及び大綱引きに参加された郷友会の会員、ご教示をたまわった伝承者各位にたいし、調査団を代表して衷心よりお礼申し上げます。なお、亀谷長久氏・金良宗吉氏・仲米政雄氏・新垣カメ氏・伊檀康雄氏・嘗山憲一氏には貴重な写真を提供していただいた。大城清太氏・住福一郎氏・豊里初江氏は図版を仕上げてくださった。ご協力有り難うございました。参考文献青柳真智子、「綱引きについての一考察j、『石田英一郎教授還暦記念論文集』、角川書店、1964.小野重朗、『十五夜綱引の研究』、慶友社、1972.黄華節、『中国古今民間百戯』、台北・台湾商務印書館、1967.坂田友宏、「山陰の綱引についてj、『山陰民俗.u46、1986.宗懐著・守屋美都雄訳注・布目潮楓・中村裕一補訂、『荊楚歳時記』、平凡社、1978.任東権、『朝鮮の民俗』、岩崎美術社、1969.池春相、「韓国と沖縄の綱引きについてー比較民俗学的見地からー』、『復帰zo周年記念沖縄研究国際シなポジウム沖縄文化の源流を探る一環太平洋地域の中の沖縄ー』、『復帰zo周年記念紳縄研究国際シンポジウムj実行委員会、1994. 朝鮮総督府編、『釈箕・祈雨・安宅』、国書刊行会、1972(復刊).嵩理恵子、『綱引の習俗一九州地方の事例を中心に-J、『日本民俗学.u163、1986.直江慶治、『中国の民俗学』、岩崎美術社、1967.萩原秀三郎・雀仁鶴、『韓国の民俗』、第一法規、1974.平敷令治、『沖縄の祭最Eと信仰』、第一書房、1990.-199-

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