北谷町の綱引き
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大綱引き実行委員会Jは事務局のほか、大綱.旗頭.カニチ.衣裳・チヂン・舞踊の4つの専門部会に分かれており、各会の委員は三ヵ字の代表が出て組織された。三ヵ字の実行委員会のほかに、各字においても実行委員会が組織され、大綱引きにむけて準備や練習が進められていった。各字の委員会はさらに細かく、大綱・旗頭・カニチ・衣装・チヂン・舞踊・地謡・鉦鼓・ブラチリ・締太鼓・ガーラシ・長老評議委員・評議委員・フェーヌシマ(字北谷のみ)などの部会が組織された。北谷三ヵ村大綱引き実行委員会実行委員会は、三ヵ村合同の組織で、実行委員長(1人)・副委員長(2人)・委員(12人)・事務局長(1人)、合計16人の男性からなる。委員は、北谷・玉代勢・伝道の各字から4人ずつ出た。書記・会計は、実行委員会の役員とは別におくが、そのうち実行委員会の三役は、会の運営のほか、綱引きが行われている他市町村の運営方法や、ワラや綱を確保するための情報を収集する役目でもある。実行委員会の会議では回を追うごとにワラの注文、綱の発注、旗頭の外注などの準備段階の話し合いや、実際に大綱や旗頭、カニチの製作に入るための意見交換、そのほかにも衣装や鉦鼓の道具などについても2時間近い話し合いが常にもたれた。実行委員会は、カニチ・旗頭・大綱・衣装のそれぞれを調査し、発注・製作を担当する。大綱ち旗頭・カニチ・衣装の各専門部会は、演目を練習させたり、まとめたりする係である。諸経費には、三ヵ村共通のものと各字負担がある。三ヵ村共通の経費は、大綱・旗頭・カニチ棒・衣装それぞれの購入に当てられる。各専門部会の代表者は、三役とともに発注・交渉などの責任を負う。大綱専門部会今回は、字北谷から8人、玉代勢・伝道からはそれぞれ委員が2人ずつ出て、合計12人で構成された。どこのワラがよいか、大綱に必要なワラの量、値段の交渉、搬入方法などを検討した。今回ワラ発注(購入)係が注文したワラの量は、15tであった。旗頭専門部会今回は字北谷から7入、字玉代勢から5人、字伝道から3人、合計15人の委員が選出された。字ごとに代表者を1人決めた。その役割は、旗頭製作の発注交渉をし、樟は材木底に注文する。力ニチ専門部会今回は、字北谷から2人、字玉代勢・伝道からそれぞれ1人担当が決まった。カニチ棒は、リュウキュウマツを使い、1ヵ月前から準備をする。衣装・チヂン・舞踊専門部会今回は、18人担当者がおり、各字から6人ずつ出たo18人中2人は男性である。「実行委員会Jには、三ヵ字合同の組織と字北谷・玉代勢・伝道の各字の組織もある。この各字のf実行委員会Jが各字の組織の運営の中心となり、「長老評議委員・評議委員J-113ー

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