北谷町の綱引き
117/234

出ないよう参加者ならびに見物人の安全管理や誘導を行った。網打ちの時には、男性は脱穀機でワラを選別し、長さを調えたり、小束に分けて綱を打つ人に渡していた。男女とも、各字実行委員会の長老評議員として、検討事項に対して意見や審議や承認を行った。ロ.婦人会:ミチジュネーの舞踊の練習をし、その衣装を準備し、演舞する。ハ.青年会:カニチ貫きのため、メンダカリとクシンダカリの体格のよい青年8人が選ばれた。ソーグは、字北谷はメンダカリとクシンダカリの各4人の男性であるが、字玉代勢では中学生男子5人、字伝道は15歳と17歳の男子2人となっている。ニ.子供会:ボラチリは、各字毎に多少年齢の規定が異なる。字北谷では小学校低学年の男女、字伝道は小学生男女を中心とし、字玉代勢は小学2"'6年生となっている。ホ.郷友会の年中行事戦前は同じムラに住み、いつも顔を合わせていた人々が、戦争でムラを破壊され、戦後は土地を基地に接収され、住む所も同じ北谷町内ではあるが生まれジマではない所であったり、近隣の市町村から生活をスタートせざるを得なかった人々が多数いる。生まれジマで生活していた世代から、他シマで生まれ育った新しい世代が繁栄している。しかし、今でも、毎年の郷友会行事の中で父母・祖父母の世代や、他シマに移動していった人々と交流し、戦前のムラのつながりを確認しあっている。特にニングヮチャーの行事は、地域の公民館いっぱいにテーブルとイスを出し、みんなでごちそうを聞き、舞台の演目を見たり、歓談する様子を見ることができるa字伝道ヤマガマウガミニングヮチャー字玉代勢ニングヮチャー字北谷旧2月2日ニングヮチャー(クシュクワーシー)ノロ殿内旧5月4日ユッカヌヒ一安良波竜宮神・長老山旧5月15日5月ウマチーノロ殿内・北谷城旧6月25日綱引きウガミ(豊年祭)ノロ殿内旧7月16日盆ウガミノロ殿内② 実行委員会大綱引きは、「北谷三ヵ村大綱引き実行委員会Jが運営の中枢部となった。「北谷三ヵ村-112ー

元のページ  ../index.html#117

このブックを見る