北谷町の綱引き
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⑥地謡メンダカリ、クシンダカリの衣装は全部統一とまではいかなかったが、黒地の着物あるいは紺地の着物に金糸の帯で統一され、黒い鼻緒の草履である。頭には造花のついたクパ笠を被り、肩から組をかけて三味線を下げて弾く(写真2-117)。伝道のチヂンの地謡の中には女性と少年がいた。女性は青地に文様の入った着物で、黒帯を締めていた。そして少年は緑の着物に帯は花織であった。1974年の衣装は一緒に購入した。柄は全部同じ物を集めるのには限界があったので、だいたい何種類かの柄の浴衣を集めて衣装とした(仲村渠敏子さん談)。笠には花がついていた。1986年には紫地の着物に、帯は金糸の帯を締めた。白足袋に黒い鼻緒の草履を履いた。⑦ 北谷メンダ力リ・ガーラシの衣装事響。写真2-117 地謡の衣装衣装は字北谷のノ口殿内に保管されている。ガーラシに選ばれた4人の着付けもここでかぶと行う。頭には兜をかぶる。雄綱:按司と供(1998年)衣装は字北谷のノ口殿内に保管されていて、男性2人の按司である。按司役は仲村時博君が選ばれ、頭には金色地に金糸文様が施されている頭巾を被り兜状のものをつける。兜には太陽の形をしたものがついている。着物は黄緑色に金糸文様で、金色の帯を締める。本来はウフウービだが普通に結んだ。上からはおっているのも茶色地に頭から被っていた布地に縁取りしたチャンチャンコのようなものをつける。中からは白ズボン、ふくらはぎにキハンで写真2ー118-96

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