北谷町の自然・歴史・文化
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産業の移り変わり農業はじめにー農家の暮らし①戦前の農家の暮らし農家の一日は非常に早くて、東の空が白みかかるころには起き上がり、豚、牛、馬、山羊など家畜に餌、畜舎の敷草の交換、山裾や川岸の土手ての家畜用の草刈リ晶子水汲み、農具の準備などを行います。早朝のひど仕事を終えてから朝食になリます。普通、家畜の世話は子供たちの仕事です。朝食、が済みますど子供たちは学校へ行き、大人たちは農具どお茶・黒砂糖・漬物などを持って田畑にでかけます。ひさ陽射しが一番強い午後一時から三時頃までは、田畑から家に帰リ昼食を取リます。その聞に昼寝をし、陽射しが弱くなる午後四時過ぎから再び田畑の仕事に出かけます。田畑ての仕事は陽が暮れて足元が見えなくなるまで続けられるので、夏は午後八時近くまで田畑て働く人々の姿、が見られました。農作業を終えても手ぶらで家路につくのではなく、道すがら薪用の木切れや家畜用の草、食用野草のヨモギ、ナズナなどを取って持ち帰るのが日課どなっていました。他の地域にくらべて北谷は屋敷内に井戸をもっている家が多かったので、農作業を終えてから村落の共同井戸や川などて浴びるこどはあまリ見られませんでした。家の井戸水で浴びたり、井戸がない人は隣近所や親戚の井戸を利用して昼間の汗を流Lてから夕飯を食べました。夕飯が済みますど、若い女性たちは誘い合って「帽子編み」154 農家の朝と昼

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